−序−  

この物語はある三人の英雄の長い旅立ちの記録である。


あの董卓の長安遷都強行の悪行から数年が立ち、
董卓もいなくなった今、献帝が長安の景色を見つめながら独り言をつぶやいていた。

「ああ、住み慣れた洛陽に戻りたいものじゃ!」

その声は誰の耳にも入らなかったのだが、
いつしか献帝が洛陽に帰りたがっているという噂が流れるようになった。
そして、その噂はある英雄達の耳にも入ってきた。
そう、あの三人の英雄である。

「よし、洛陽を復興させ、献帝の望みを適えようぞ!」
「我々が立ち上がれば、洛陽なんぞ復興させるのはたやすい。」
「苦しんでいる人々を救うのだ!」

この事を伝え聞いた献帝は、さっそく彼らを召し出そうとした。
しかし、それを快く思わない輩が献帝の側にいた。
その者によって三人は投獄されようとしていた。
いち早くそれを知った三人は捕獲にやってきた者共を退けた。

「まだ献帝の側には不貞の輩がはびこっているのか・・・」
「早く献帝を救い出さねばなるまい。」

そして、再び英雄達は果てしない旅に旅立つのである。
いよいよ、また我々を必要とする人々の為に立ち上がる時が来たのだ!
どんな災いが我々に降りかかろうとも我々は負けない。
負けてはならないのだ! この世の平和を勝ち取るまでは…。

さあ、再び我々の長く険しい旅の始まりである。